今回の記事は自分の趣味について
- さて、プログラミングの学習も順調ですが、あくまでも自分にとっては仕事の役に立つための「学習」という位置づけです。今まであまりブログでは書きませんでしたが、(と言ってもブログ開設以来ほとんど更新はしていませんが笑)インドアでオタクな自分にとって趣味と言えば「読書」になります。 社会人になってからというものは、仕事をこなすのに必死で、読書らしい読書は決して出来ているとは言えませんでしたが、それでも暇を見つけてちょこちょこと気になる本は読んできました。ベストセラーを読み漁るというよりは、自分の好きなジャンルを書店で覗いて、面白そうなら買ってみるというスタンスで購入していました。
- 読書するジャンルでメインなのは、「ミステリー」と「歴史」です。小学校高学年から中学校にかけての自由になる時間が多かった時期にはめいっぱい多読していました。「ミステリー」で言うなら作者であれば高村薫や宮部みゆき、そして金田一耕助シリーズ、若干古い作者ですが、松本清張等もよく読んでいました。「歴史」ジャンルでは、新田次郎、司馬遼太郎等の作品を好んで読んでいたような気がします。特に新田次郎先生の「武田信玄」は NHK の大河ドラマの再放送でやっていた「武田信玄」の原作でもあり何回も何回も繰り返し読んだ程、大好きになりました。新田次郎先生といえば、ちょっと前ですが漫画化されて話題になった山岳マンガ「孤高の人」の作者でもありますよね。これも非常に面白い作品でした。
- 歴史というジャンルについては小説だけではなく、漫画も大好きです。最近だと上杉謙信が女性であると言う説で筆を進めている「雪花の虎」や、マイナー武将であった仙石権兵衛を主人公とした「センゴク」シリーズ等はめちゃめちゃ面白くコミックスになったら今でも購入しているぐらい歴史は好きで、もちろん自分自身でオタクと言えるほど知識は無いのですが書店をフラフラしている時に面白そうだなと思う本があると、つい買ってしまいます。表題の本は、まさに上記の「センゴク」シリーズで改めてどんな人となりだったのだろうという疑問が湧いた時にちょうどいいタイミングで書店で出会いました。みんな大好き織田信長の本です。
織田信長という超有名人に仕えた「太田牛一」とは?
- 手に取る前に思ったのは、そもそも自分は織田信長や坂本龍馬は大河ドラマや漫画で脚色された人物像は知ってはいても、もうちょいリアルな人物像を追っかけてみたいなと思ったのがきっかけです。読み進めながら最初にちょっと驚いたのは信長の馬廻りである作者の太田牛一が書いたとされる信長公記は何種類も現代に伝わっているという事実でした。序章に書いてありましたが、書き写されていく中で、短編や中身が欠落したと思われるもの・ 散逸していると思われる物があるとされ、今尚研究が続けられている状況ということでした。
- そりゃそうですよね、このより多量の印刷物が世に出回ることになり、日本中の老若男女がどこにいても書籍というメディアを安価に確実に手に入れることができるようになったのは、ここ50年ぐらいのことですもんね。そもそも戦国時代というのは当たり前ですが今の我々の書籍と言う概念すらが無かった時代時代なんですよね。アホ見たいですが、それを考えると改めて今の時代に生きるありがたみを感じてしまいました。
- これも本書を読んで初めて知ったことですが 、江戸時代では最初に書いた太田牛一の信長公記よりも小瀬甫庵という人間が太田牛一の書いた物を元に記載した甫庵信長記のほうが広く流通されていたとされています。これも驚きました。これも現在のように著作権など確立されていなかった時代の著作ですから、その時の人間の政治力やら物語の面白さ等で後世にどのように伝わるかが決まるという事でしょうか。
結構な長命だった太田牛一! 現代ならできるビジネスマン?
- この本を読んで作者の太田牛一という人間についてもちょこっと調べてみました。 調べてみるとこれまた面白く、仕える武将は結構変わっていて、最終的には1610年まで生きていたというから驚きです!長篠の戦いとかにも従軍した人がそんなに生きているんだ!
- まず、 現在の名古屋市に生まれた牛一はどうやら一回出家し僧侶をやっていたようです。んで、どういう事情かはわかりませんが還俗して(僧侶をやめる事)「斯波義統」という「尾張国」の「守護職」(今の県知事みたいなもんでしょうか(・・?)をしていた人の家臣となり、そんで、 その人が殺された後信長の家来である柴田勝家の家来となった後同じく信長の家来である丹羽長秀の家来となったり、信長の近習となったり、本能寺の変で織田信長が死んだ後は豊臣秀吉に仕えたりと結構な変化を乗り切った人物のようです。
ちなみに「信長公記」の他にも色々と著作があったりするようですが、この信長公記が代表作のようです。
- うーん。ただいま読み進めている最中なのですが、とかく漫画やドラマでしか戦国時代を知らなかった人間にとっては刺激的な内容です。(大げさかもしれませんが)漫画やドラマでは、とりあえず頂点(あるいはそのちょっと下)にいた人間にしかスポットライトが当たりませんから、結構ほー、とかへー、とかなるものなのです。
華やかな戦国大名にも、部下がいてさらにその周りに蔑まれるようなした働きをするような人間がいて、それぞれに家族がいて、そしてその子孫まで物語は続いて行く。そんなふうに捉えるとやっぱり歴史って面白いなと思いますね(ちなみにこの太田牛一という人の子孫は現在まで残っているようです。 加賀前田家に仕えていた様ですね。)
面白かったのでもうちょっと続きます笑