そもそも無菌病室(クリーンルーム)とは
さて、今日は無菌室の話をしたいと思います。もちろん、自分は事務職員ですから医療の具体的な中身というよりもそれに付随する保険診療の算定の話であったりですとか、建物の管理の話を語らせて頂く訳ですけれども。感染リスクが高い臓器移植の術後の方や白血病の治療をしている方等、特別な空調設備を利用する事により、感染管理をする部屋の事です(事務職員ですから知識は正確では無いかもしれません)。医事課に所属していてこのブログを書くのであれば、算定の事とか施設基準の事を書き連ねるのですが、今僕は施設管理系の部署にいるのでその辺の事を書いていこうと思います。まあ、一番下にも書いてありますが、言いたい事と言うのはしつこいですが、病院経営というのは金がかかる(そうさせるような仕組みになっている。ある意味では自衛隊と同じ地方においては経済対策という側面もあるのでは、と勘ぐってしまう程です。)
清浄度って?
そもそもクリーンルームとはなんのこっちゃという事なんですが、あまりここの中に病人として入った事がある人というのは少ないのではないでしょうか。病気がちの人でもここに入る人は少ないと思います。
クリーンルームとはつまる所、空気中の微粒子が少ない部屋の事です。そして無菌室とは特殊な材質で部屋の中を構成し、HEPAフィルターと呼ばれる超高性能なフィルターに空気を通し、空気の塵(微粒子)を取り除いて清浄な空間を作り出すシステムを備えた部屋の事です。そしてこの清浄度というのは国際的な基準がありISOやらなにやらがあるのですが、とりあえず業者の説明を聞いて自分がわかったのはとんでも無く塵が少ない部屋という事だけ笑
言いたいことはやっぱり病院運営は金がかかるという事。
他の記事にも書いていてしつこいくらいですが、やっぱり一度入れたメーカーの機械を少なくとも10年程は利用しなければいけないという事。(元が取れるまでは簡単に入れ替えなんか出来ませんし、減価償却だってありますし。)少しネットで検索するとわかりますが、メーカーで主要なプレーヤーはそんなに多くありません。とある器具の業界は(医療機器ではない)寡占の上に、主要プレーヤーが事実上不可侵条約みたいなのを結んでいるような器具もあるようです。(噂ですよ?)
そうすると、保守料やら修繕費やらは当然そのメーカーから調達せざるを得ませんから価格交渉とは言っても比較対象がありませんから雲をつかむような話になるわけで、当然高止まりする訳です。(当然ながら一物一価ではありませんし)。そんな状況の中で、価格交渉って意味あるんかな、とも思ってしまいます。本体を購入する場合にどれだけ買い叩いたとしてもメーカーは保守・修繕・交換部品でその分を取り返そうとしてくる訳です。(メーカーもしくは代理店からしたら当然の話でしょうが)
当然ながら、価格交渉をするべきではない、という事を言いたい訳ではありません。コスト感覚が無い事務職員なんて失格でしょうし。自分が言いたいのはこの価格交渉というのは本当、モグラ叩きしているような気がしてとても徒労感が強いのです。(他の病院の方は違うかもしれません)
うーん。もやもやしながら書いています。笑 それでは本日はこんな所で。